予防接種は、細菌やウィルスなどの病原体から作製したワクチンを接種することによって、病気になりにくくしたり、病気になっても軽症ですむようにすることが目的です。
当院は、予防接種に積極的に取り組んでいます。
異種のワクチンを接種する際、注射生ワクチンの後に注射生ワクチンを接種する場合は、27日以上の間隔が必要です。
注射生ワクチンには、BCG、MRワクチン、水痘ワクチン、おたふくワクチンの4種がありますが、BCGは生後5〜8カ月頃に、その他は、1歳以降に同時接種をすることが多いので、実際には、異なるワクチンの接種間隔が問題になる事は、ほとんどないと言えます。
(令和2年10月に制度が見直しされて、上記以外の場合は、接種間隔の必要がなくなりました。)
同種ワクチンの接種間隔は、それぞれ細かく決まっていますので、各ワクチンの欄を参照してください。
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当院で接種可能なワクチンは以下の通りです。
入手困難なワクチンもありますので、ご希望の方はまずお電話でお問い合わせください。
MRワクチン:麻疹と風疹を混合した生ワクチン
1歳児と年長さんの2回接種 |
5種混合ワクチン:4種混合ワクチン+ヒブ
生後2ヶ月〜90ヶ月(7歳半)未満 |
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初回接種 |
3週以上の間隔をあけて3回接種 |
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追加接種 |
初回接種後、6か月以上の間隔をあけて1回接種 |
4種混合ワクチン(DPT+ポリオ)、DPTワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風)、ポリオワクチン: |
生後2ヶ月〜90ヶ月(7歳半)未満 |
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初回接種 |
3週以上の間隔をあけて3回接種 (標準的な接種間隔:3〜8週) |
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追加接種 |
初回接種終了後、最低6ヶ月以上あけて1回接種。 |
日本脳炎:不活化ワクチン
旧ワクチンの副作用による接種差し控えのために接種出来なかった年代にも、新ワクチンによる接種を受けてもらうための措置です。
現行の制度では、生後6ヶ月〜7歳半と9歳〜12歳のみが接種可能でした。
そこで今回の拡充では、平成7年(1995年)4月2日から平成19年(2007年)4月1日までの間に生まれた者を特例対象者と定め、特例対象者は20歳になるまでの間であればいつでも接種が可能となりました。
特に今まで接種出来なかった、7歳半〜9歳と13歳以上の方も接種可能となったことが主な変更点です。
対象者は接種歴を確認して、未接種分があれば、計4回全てを受けるようにしてくださいね。
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1期(基礎免疫) |
生後6ヶ月〜90ヶ月(7歳半)未満 標準として3〜4歳
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2 期 |
9〜12歳で1回接種 標準として9歳 |
DTワクチン:ジフテリア、破傷風の混合ワクチン
11〜12歳で1回接種。 |
Hibワクチン:インフルエンザ菌髄膜炎を予防する不活化ワクチンです。
自費の場合 1回 7,000円 |
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生後2ヶ月〜4歳
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小児肺炎球菌ワクチン |
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肺炎球菌による肺炎、髄膜炎、菌血症などを予防する小児用のワクチンです。 |
自費の場合 1回 9,500円 |
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生後2ヶ月〜5歳 (無料で接種できるのは4歳以下のみ)
初回接種は2歳までに接種完了させること。(標準的には1歳まで) |
水痘(水ぼうそう)ワクチン
自費の場合 1回 7,000円 |
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1歳〜2歳
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高齢者用肺炎球菌ワクチン
一部負担金 4,300円 |
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本年度中につぎの年齢となる方
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子宮頚がんワクチン |
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ヒトパピローマウィルスによる子宮頚癌を予防する不活化ワクチンです。 |
自費の場合 1回15,000円 |
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小学6年〜高校1年相当(高校2年相当以上でも自費であれば接種可能) |
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B型肝炎:不活化ワクチン
自費の場合 5,000円 | ||||||||||
0歳
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ロタウィルスワクチン |
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ロタウィルス胃腸炎を予防する経口(口から入れる)生ワクチンです。 |
ロタリックス
自費の場合 1回 12,000円 2回接種 |
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生後6週から生後14週6日までに1回目を受け、4週間隔で、生後24週までに2回目の接種を完了。 |
ロタテック
自費の場合 1回 8,000円 3回接種 |
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生後6週から生後14週6日までに1回目を受け、4週間隔で、生後32週までに3回目の接種を完了。 |
BCG:結核を予防する生ワクチン
1歳になるまで 標準的には生後5ヶ月〜8ヶ月 |
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接種回数 |
1回 |
腕をしっかり出して接種しますので、脱がせやすい服装でお願いします。
接種後、自然乾燥させる必要があるため、10〜20分程度待機していただきます。
コッホ現象:接種後2週間頃から接種部位の発赤が見られるようにやりますが、これは正常の反応で問題ありません。
しかし、接種後1週間以内に、接種部位の発赤や膿が出現することがあります。これをコッホ現象といい、接種前に既に結核に感染していた可能性があるため、詳しい検査が必要になります。
インフルエンザ:不活化ワクチン、弱毒生ワクチン
従来のインフルエンザワクチン:不活化ワクチン
1回 1,500〜4,000円 |
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生後6ヶ月〜12歳は2〜4週の間隔で2回接種 |
料金表 | 予防接種の日 | 通常診察時間 |
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6ヶ月〜12歳 (2回接種) | 3,000円 | 3,500円 |
13歳以上(1回接種) | 3,500円 | 4,000円 |
大阪市在住の65歳以上の方 | 1,500円 | 1,500円 |
インフルエンザウィルスは毎年違う種類のものが流行しますので、予防接種は毎年行う必要があります。毎年10月下旬〜12月に接種するのがいいでしょう。
新しいインフルエンザワクチン:弱毒生ワクチン
1回 8,000円 |
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2歳〜18歳 |
特徴 | 新しいワクチン | 従来のワクチン |
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接種方法 | 両鼻へスプレー | 腕に注射 |
対象年齢 | 2歳〜18歳 | 生後6か月以上 |
接種回数 | 1回のみ | 12歳以下は2回 |
種類 | 弱毒生ワクチン | 不活化ワクチン |
主な効果 | ウィルスの侵入を防ぐ (感染予防効果) |
侵入したウィルスを攻撃 (重症化予防効果) |
主な副反応 | 鼻水、鼻づまり、のどの痛み等の軽度かぜ症状 | 接種部位の腫れ、痛み 発熱や倦怠感 |
価格(税込) | 8,000円/回 | 3,000円〜3,500円/回 |
おたふくかぜ:生ワクチン
1回 5,000円 | |
1歳以上で2〜4年の間隔を空けて2回接種 |
帯状疱疹ワクチン:水痘ワクチン / シングリックス
帯状疱疹ワクチンは2種類あります。
水痘ワクチン
1回 7,000円 | |
50歳以上 |
シングリックス
1回 20,000円 2回接種 | |
50歳以上 |
予防接種ができないのはどのようなときですか? |
一般に予防接種をしてはいけない状態は、次のように決められています。 |
抗生物質を内服していると予防接種はできませんか? |
問題ありません。 |
卵アレルギーがありますが、接種できますか? |
インフルエンザワクチンは、製造過程で鶏卵を使用するので、卵白アレルギーに対する注意が必要になることがあります。 |
熱性けいれんがありますが、接種できますか? |
過去にけいれんの既往がある方は、要注意者に該当しますが接種は可能です。熱性けいれんについては、最終のけいれん発作から2ヶ月以上経過していれば接種可能といわれています。 |
やまだ耳鼻咽喉科 アレルギー性鼻炎・中耳炎・副鼻腔炎
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